上手な苔の育て方

苔は本来、屋外で育つ植物ですので、季節や地域、場所によって散水量は違ってきます。
また苔の種類によっても異なりますので、入手した苔の特徴を良く知り対処していかなければなりません。

スナ苔

スナ苔

日当たりの良い所を好み、茎は直立状態で砂質の土や砂利、岩などに黄緑色の群落を作ります。
乾燥に強く屋上緑化などによく利用されています。

水やりは、屋外では自然の降雨で、乾燥が続く様なら散水します。
室内でも乾燥状態になると
しぼんでくるので、霧吹きなどで水やりをすると元に戻ります。
但し、陽射しを好むので置き場所に注意しましょう。

ハイ苔

ハイ苔

日照、湿度、季節、地域により大きさや、太さはさまざまです。
地面を這う様に横に生育し、羽状に枝を伸ばし黄緑色の群落を作ります。
乾燥に強く、見た目もグリーンのジュウタンのように綺麗なので、応用範囲が広く人気の苔です。
水やりは、屋外なら春から夏にかけてはたっぷりと、
秋から冬には自然の降雨にまかせ、乾燥したら散水するようにします。
屋内では定期的に霧吹きなどで水やりすると良いでしょう。

苔玉などは、一度水の中に入れて充分水を含ませてから飾るとしばらく楽しめます。

シノブ苔

シノブ苔

日陰地の湿った所に、ハイ苔と同じ様に這うように横に生育し、黄緑色の群落を作ります。

葉の形はしなやかで可愛らしく見え、苔玉などに使用しても日陰を好むので最適です。
乾燥には強いですが、湿度を好むので状態を見ながら散水します。

ホソバシラガ苔

ホソバシラガ苔

半日陰の乾燥気味の所を好み、乾いても崩れない為、扱いやすく盆栽など
インテリアに良く使われます。

丸みがあり締まった印象で、湿ると緑色で乾燥すると白みを帯びてきます。
水やりは屋外なら、
自然の降雨にまかせ白っぽくなってきたら散水しましょう。
屋内なら霧吹きで定期的に散水すると緑色が保てます。

どの苔にも共通して言える事は苔に合った場所と湿度が大切です。太陽の光が好みなのか、そうじゃないのかが一つのポイントになります。
環境に摘要出来ず、枯れた様に変色する事もありますが、置き場所を変えたり水やりに注意する事で回復します。